
2022.9.21 子育て
知って正しく使い分けよう! ~4つの「あつい」の漢字の違いをお子さんと話してみよう~
●はじめに
「あつい」
この3文字を見たとき、皆さんは何を想像しますか? 蒸し暑さでしょうか? それとも、分厚さでしょうか? その2つ以外でしょうか?
日本語には、合計4種類もの「あつい」があります。
今回は、その4種類の「あつい」について解説します。
お子さんにとって、国語の勉強になるかもしれません。
●「暑い」
この「暑い」は、気温・室温などを指します。
太陽に照らされることで強い熱が生じた場合、当てはまる表現です。
例「すっかり夏だ! 今日も家の外は暑そうだなぁ」
●「熱い」
こちらの「熱い」は、「暑い」より複雑な意味を持っています。使い方は、大きく分けると次の3つです。
① 熱が生じる
調理やガラス細工など、何かを人の手で加熱するときに、「熱い」が当てはまります。火災や、火山の溶岩にも当てはまります。
例「あの電子レンジは先ほど使ったばかりで、まだ中が熱い」
② 感情が高ぶる
何か興奮したり、力が湧いてきたり、心が震えたりするとき、その気持ちを表現する言葉として「熱い」が使われることもあります。
例「オリンピックの試合を観戦して、胸が熱くなった」
③ 雰囲気が激しくなる
これは②に近い使われ方です。「雰囲気」をたとえるときに当てはまります。
例「サッカーの試合で、スタジアムが熱い空気に包まれた」
(いわゆる「熱狂」です。)
●「厚い」
この「厚い」も、複雑な意味を持ちます。使い方は、大きく分けると次の3つです。
① 物理的な深さや幅など
例「彼は胸板が厚い」
「なんて分厚い辞書だ!」
② 他人への「ポジティブな評価」
人格者など、尊敬される他人をポジティブに評価するとき、「厚い」を使うことがあります。
例「彼女は、とても情に厚い」
「あの町長は人望が厚いから、頼りになるだろう」
◎応用編]
「厚い」には、次のように使われることもあります。
「面(つら)の皮が厚い」
これは、「ずうずうしい」、「ふてぶてしい」という意味で使われる表現です。
昔の中国の詩集に、「巧言くわうの如く、顔の厚きや」という言葉があります。「言葉巧みに外面を良く見せて、心の中にある恥を見せない」という意味です。
これが「厚顔」という言葉で日本にも入ってきて、「恥があるのに平気な顔をしている」という批判的なニュアンスで使われるようになりました。
例「悪事がばれて批判が殺到したのに、彼は平然としている。面の皮が厚い」
●「篤い」
この「篤い」は、主に次のような意味で使われます。
◎「善良」、「思いやりがある」など
例「あの社長は、いつも義理に篤い」(★「厚い」もOK)
「彼は志が篤い。慈善事業を熱心にサポートする篤志家である」
◎応用編
ここでは、悪い状態を指す表現としての「篤い」をご紹介します。
みなさんも一度は聞いたことがあるかもしれません。「病状が重くて命が危ない」という意味で、「病が篤い」と表現することがあります。
例「母から電話があった。入院中の姉は、病が篤いという」
同じような意味の表現に、「危篤」があります。こちらのほうが、みなさんにはなじみがある表現かもしれません。
●まとめ
いかがでしたか? 「暑い」と「熱い」は使い方がそれほど複雑ではありませんが、「厚い」はかなり幅広い使い方があり、「篤い」も使い方が1つだけではありません。すべて一度に覚えるのは難しいかもしれません。ですが、知っておくと役立つ場面が日常生活であるかもしれませんので、よろしければこの記事を参考にしてみてくださいね。









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