
2021.11.10 子育て
秋のさわやかな風を楽しむときに使える語彙を増やそう!
暦上、日本は冬を迎えました。
今週ごろからぐっと冷え込んできましたね。
最近のめでたいニュースとして、日本人研究者が気候に関する研究で、
栄えある「ノーベル物理学賞」を受賞したことが挙げられます。
さて、連想ゲームのようですが、気候と言えば、現象の一つが風です。
そして、風と言えば、ついこの間までは散歩などの際に秋の風を感じられていたと思います。
そんな秋の風には、別名がいくつかあるのをご存じでしょうか。
今回の記事では、秋の風について「別称」という視点からご紹介したいと思います。
目次
1.風が起こる仕組み
風の正体は、「水平方向に流れている空気そのもの」です。
「気圧が高い大気の部分から気圧が低い大気の部分へと流れる空気の移動」とも言えます。
気圧というのは簡単に言うと、空気が空気を押す力のことです。
気圧が高い、というのはつまり、空気の「押す力」が強いということです。
気圧が不均一だったりして、気圧傾度力(気圧が高い方から低い方に向かって押される力のこと)が大きいほど、
風は強くなります。
また「広い範囲で水平方向にひろがった、ほぼ同じ性質の空気のかたまり」を気団と呼びます。
天気予報に登場する天気図で、高気圧の気団の隣に低気圧の気団が位置する場合、
「高」気圧から「低」気圧に気団の空気が移動します。
この時の気団の移動に伴う力の感覚を私たちは「風」と呼んでいるわけです。
2. 様々な秋の風の別称
さて、ここからは本題の「秋の風の別称」についてご紹介します。
単に秋の風と言ってしまうのもいいですが、様々な言い方を知っていればその時々に合った表現ができます。
①葛の裏風(くずのうらかぜ)
秋風が吹くと植物の葛の葉裏がはらはらと見えるため、この呼び名が付いたようです。
②金風(きんぷう)
秋になって吹く風のことで、立秋のころ吹く秋風は秋の訪れを知らせる風です。
これは古代中国の五行説に由来します。
「五行説」とは、自然に存在するすべてのものを「木・火・土・金・水」の5つの要素に分けて考える理論です。
秋は五行説では「金」にあたるため、「金風」と呼ばれるのです。
③商風(しょうふう)
こちらも五行説において、秋の意を含む「商」という字を使うこともあります。
④初嵐(はつあらし)
初秋の台風期に入る前に、強く冷ややかな風が初めて吹くことを指します。
急に秋の到来を思わせる荒い風です。
⑤悲風(ひふう)
さびしく悲しそうに吹く風です。悲しみを誘う風ともいわれています。
俳句に盛り込む「季語」まで含めると、少なくとも以上の5つが挙げられます。
3.日本の気候と秋の風
今回ご紹介した5つ以外にも、風の種類に関して、『歳時記』では代表的な風の名称だけでも数十種類が掲載されています。
ちなみに歳時記とは、四季の事物や年中行事などをまとめた書物のことです。
しかし、日本各地には風土の違いや、土地独自の風の名前も多く存在しているそうで、
その数はなんと、2000種類を超えているともいわれています。
それぞれが違う名称を持っているのですから、風にあらゆる名称をつけた日本人の感性には脱帽です。
4.日本の気候と研究者
冒頭でもお話ししましたが、今年、米国プリンストン大学の真鍋淑郎氏が気候に関する研究でノーベル物理学賞を受賞しました。
ノーベル物理学賞の受賞に至るまでの努力は、真鍋氏のたゆまぬ努力によるところが大きいと思います。
真鍋氏は幼いころは日本で過ごし、すでに気候に関する興味を持っていたという逸話もあります。
真鍋氏の気候の研究に対する興味や関心の土台は、
もしかしたらこの自然味豊かな日本に生まれたことが関係しているのかもしれませんね。
まとめ
さて、「秋の風の別称」という切り口で、ここまで説明を展開してきましたが、いかがでしたか?
例年ならば、秋は紅葉のような楽しいイベントが目白押しな季節です。
今年は、コロナ禍のため例年通りの秋ではありませんでしたが、
コロナ禍が収束したあとの秋を楽しめるように今から秋についての理解を深めておく手もあるかもしれませんね。
日本の文化を知る上でも、風に注目して味わってみるのもおススメです。









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