
2021.11.25 子育て
鬼ごっこは単なる遊びではない。「空間認知能力」を育む学び
パパさん、ママさんの中には、子どもの頃に学校の校庭や公園での鬼ごっこに熱中した方がいらっしゃるかと思います。
野山を駆け巡る経験とは一味違った感覚が、子ども心に楽しかったかもしれませんね。
そんな鬼ごっこも、「実は単なる遊びではない」ということが言われるようになってきています。
それでは、この記事を通して、「鬼ごっこが単なる遊びではない」ことをご紹介していきたいと思います。
目次
1.鬼ごっこで逃げやすくなる方法
冒頭で「鬼ごっこは単なる遊びではない」とお伝えしました。
それを説明する前に、まずは鬼ごっこですぐ捕まってしまうお子様に向けて、逃げやすくなる方法をご紹介します。
鬼ごっこで逃げやすくなる方法は、鬼の役が右利きの場合は「鬼ごっこは左巻きに逃げると良い」という結論になります。
鬼の役の人が右利きだと右手でタッチすることが多いため、
左側に居る人に右手でタッチしづらいという人体の構造上の理由から「左巻きに逃げられる」と対応しづらいようです。
これは、あくまでも多少、戦いが有利になるという程度の知識です。
右利きの方は左利きの方に比べて割合が多いですが、仮に鬼の役の人が、左利きだった場合は全く通用しない戦術となります。
2.鬼ごっこのメリット
では、ここからが本題です。
鬼ごっこで得られるメリットはいくつかあります。
鬼ごっこが子どもにもたらす主な効果は、有り余る体力を発散するかのように校庭や公園を走り回ることで、
健康的に運動でき、基礎体力が向上するメリットがあります。
さらに、鬼ごっこは、長時間走り回ることが多いので、脚力も鍛えられます。
また、 ルールを理解する力も養われます。
というのも、鬼ごっこには、鬼役が決めた色を触る「色鬼」や、
鬼に捕まったら鬼と手をつないで走る「手つなぎ鬼」などのような派生した形の鬼ごっこの遊び方がいくつか存在します。
それぞれの遊び方にはルールが存在するので、参加する上でルールを理解する力も養われます。
ここまでは、巷で良く知られているメリットとなります。
実は、鬼ごっこに期待できる効果は、さらにもう一つあります。
それは、「空間認知能力」を高めることです。
3.空間認知能力とは
空間認知能力を大まかに説明すると、「まっすぐ見ている」状態から離れ、
それぞれの物体がある場所・向き・大きさ・姿勢・形・速さ・物体どうしの位置関係などを、
すばやく正確に認知する力のことを指します。
空間認知能力は、大脳生理学や認知心理学、発達心理学などの幅広い分野の専門家が注目する研究課題となっています。
4.空間認知能力が発揮される場面
実際に空間認知能力が発揮されていると言われている場面をいくつか例示します。
①絵を描くとき
絵を描くときには、空間認知能力が非常に重要になります。
自分が居る場所から見た対象物の位置関係を紙の上に書き込む際に使う「遠近法」という技法があります。
この技法は言い換えると「空間認知を行った結果を紙に書き落とす方法」とも言えます。
➁自動車などの運転
自動車の運転は、大別すると主に二つのことを行います。
それは、「前進(運転)」と「バック(駐車)」です。
一般道路における運転のみならず、すでに停止している車との位置関係が把握できるからこそ運転(駐車)の技術でもあります。
③スポーツ(特に球技系)
<バスケットボール>
たとえば、バスケットボールには、「シュートを決める」や「相手に的確なパスを出したり、キャッチをする」
という動作が含まれています。
スポーツをしている際、周りがよく見えていて、的確なパスを出すことができると活躍することが出来ます。
この部分に、空間認知能力の高さが活きてきます。
<サッカー>
サッカーでは、「相手との距離感に合わせてパスを出す」ことが求められます。
サッカーにおいては、ボールの軌道や速さ、他の選手がどこにいるかなどを瞬時に見極めるなど、空間認知能力の高さがプレーの質を高めることにつながることがあります。
空間認知ができていないと、浮いているボールがどこに落ちてくるか落下点が読めず、
しっかりとヘディングできなかったり、相手に先にボールに触られたりしてしまうのです。
逆に、空間認知能力が高ければ、体格差があっても、ヘディングのボールを取りに行きやすくなるため、
好プレーに貢献できるようになる可能性が高まります。
<野球やソフトボール>
野球(ソフトボール)では、投手に投げられたボールをバットで打つ時に、空間認知能力が求められます。
テニス、バドミントン、卓球なども同様です。
ボール(シャトル)を見逃さず戦略的に打ち返すことが勝つためには必要です。
5. 空間認知能力を鍛えるメリットは?
空間認知能力が高まると、「絵」「スポーツ」「自動車の運転」が上手くなると言われています。
これについては、先ほどご紹介した空間認知能力が発揮される場面で、より力を発揮できると考えることができます。
さらに、空間認知能力が高まると、算数や数学でも有利になります。
具体的には「サイコロの展開図を頭の中でさっと思い描ける」ということや
「空間図形を見た時にある特定の面からの断面を頭に思い描けるか」という点においてもメリットがもたらされるのです。
例えば、
・小学校の算数ならば「サイコロの展開図」問題
・中学校数学ならば「空間図形の展開」問題
・高校数学ならば「空間ベクトル(三次元空間における座標の計算)」問題
学習面においては、これだけたくさんの分野が関係しています。
近年は算数、数学を苦手と感じる若者も多いようです。
しかしそこで、あえて声を大にしてお伝えしたいのは「机に向かって学ぶことだけが学習ではない」ということです。
机に向かっていない、鬼ごっこを通して得た経験が内容によっては最終的に学問のほうにも生きてくることがあるのです。
6. 鬼ごっこを通して空間認知能力を鍛える
ここで話は鬼ごっこに戻ります。
空間認知能力を鍛えるには鬼ごっこは有効な手段の一つなのです。
どういうことかというと、鬼ごっこをすることで
「(鬼の立場ならば)どうやって捕まえるか」、
「(鬼ではない場合は)どう逃げるか」という他の人との位置関係の問題に対処することになります。
そうすることで、自然と遊びを通して空間認知能力が鍛えられていくことに繋がるのです。
まとめ
いかがでしたか?
「お子さんの身体を丈夫にする側面」と、「絵を描くこと、スポーツの技能、運転の技能向上の準備という側面」の二つの側面から鬼ごっこのメリットをご説明いたしました。
鬼ごっこはあくまでも空間認知能力の鍛え方の一例ですが、
お子さんの空間認知能力を鍛えることが、将来的な広汎な能力開発に繋がります。
鬼ごっこは一人ではできない遊びです。
お子さんたちが、鬼ごっこを通して、「空間認知能力」だけではなく「人間関係の構築方法」も学び取れるといいですね。









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