
2022.6.10 子育て
「パクリ」とは違う? ~「オマージュ」について知ろう~
●はじめに
季節が変わろうとしています。暑さを感じる日が増えてきましたね。
突然ですが、皆さんは「オマージュ」という言葉を聞いたことがありますか?
「聞いたことはあるが、意味は知らない」
「意味を知っているような、知らないような……」
そんな方もおられるかもしれません。
今回は、その「オマージュ」について解説します。
映画や漫画などの「創作物」と関係がある言葉ですから、創作物が好きなお子さんや親御さんにとって、知っておくと役に立つ知識かもしれません。
●「オマージュ」とは?
「オマージュ」という言葉は、ポジティブな意味で使われます。
フランス語で、「賛辞」、「献辞」、「敬意」、「尊敬」を意味する言葉だからです。
主に、芸術作品などの分野で使われることが多いです。
オマージュが当てはまるのは、次の3つが含まれる作品です。
① 「ある作品」に影響を受け、似た表現を取り入れている。
② 「似せる」というより、影響を受けながらも独自の表現にしている。
③ 元にした作品への敬意が感じられる。
この3つのうち、特に重要なのが②と③です。
②は、「似ているけれど別物だ」と思える表現、ということです。「似ている」だけではないということですね。
③は最も重要です。元にする作品を大切にしたうえで、自分の作品にも取り入れている、と言えなければなりません。
●「パクリ」との違い
「オマージュ」は、「元にした表現」があります。「他人の表現を取り入れる」という意味ですが、「パクリ」とはどう違うのか? 気になる方もおられるかもしれません。
「パクリ」に当てはまるのは、次の3つが含まれる作品です。
① 「ある作品」をそのまま流用している。またはその疑いがある。
② 独自の表現とはいえない。
③ 元にした作品への敬意が感じられない。
「これは、あの作品そっくりだぞ。別物と言えるのか……?」と誰もが思うような作品は、パクリなのです。
●「線引き」の難しさ
「オマージュ」と「パクリ」は違うものと言われていますが、その線引きは簡単ではありません。作者はオマージュのつもりでも、ほかの人から「パクリでは?」と疑われる場合もあるからです。
ある日本の漫画では、複数のシーンが「パクリだ」と疑われました。
「登場人物が、ほかの作品で見た登場人物に似ている」
「ほかの作品と、吹き出しの形・コマのアングルがそっくり」
などの見方から、「別物とは言いがたい=パクリ」と見られたのです。
一方で、別の見方もあります。
「似ているけど、漫画にはよくある表現。オマージュだ。疑う人たちは過剰反応しているのではないか」。
数えきれないほど多くの漫画が世に出ているからこそ、「これは、アレのパクリだ」、「いや、あくまでアレのオマージュだ」という話になるのでしょう。歴史が長い分野は、特にオマージュとパクリの線引きが難しいのかもしれません。
●おわりに
オマージュは、「元にした作品への敬意」と「独自性」が欠かせません。
言い換えれば、「他人の表現を敬いつつ、自分らしい表現を生み出す」ということになると思います。
オマージュ、パクリ、その違いはどこなのか? この記事をきっかけに、じっくり考えてみるのも面白いかもしれません。









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